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忘れられない目 [ただの日常]

気管支炎治療中に仕事復帰し、再発しました(´д`;;

咳と痰がひどくて眠れず、寝不足であります(T_T

再び、休養中です(´ω`;;;

そんな中、今日はテレビを見て、とてつもないショックを受けました。

それは、ガス室に入れられ、殺処分される動物たちの現実です。

ガス室をドリームボックスと呼ぶそうですが、なんと残酷な名前なんだろう。

眠りたくて眠るわけではない。

夢なんて、見られるはずないのに…。

行政のしていることは、知っています。

知っているけれど、みんな見ないふりをしているのではないでしょうか。

私も、その一人なのかもしれない。

救える命を、救おうとしない。

それは、自分のところに迎え入れて、その犬が幸せになれるか、自信がない。

そして、長く一緒に暮らし、亡くした犬のことがあって、新しい命を受け入れる覚悟がない。

思い出せば笑ったり泣いたり。

子供の頃から、ずっと一緒に暮らしてきた犬でした。

子犬の頃、捨てられていた犬でした。

拾った人は、兄弟と思われる犬を既に拾っていたため、うちが譲り受けました。

いたずらするし、庭を掘るし、虫を追いかけてパクってやっちゃうし、

野良猫を見たら追いかけるし、散歩中に動物の死体を見つけちゃうし(T_T

でも、家に帰ると一番に迎えに出てきて、嬉しそうに笑ってしっぽを振って、

顔をすりよせて、ぎゅっと抱きしめて、

町を一緒に歩いて、一緒に2回の引っ越しもした。

語りだせば止まらない思い出があります。

この膨大な思い出を胸に抱え、君の代わりは、この世界のどこにも居ないんだと痛感する。

たったひとつの命であって、それは「犬」という総称だけで存在するものではない。

言い訳じゃないけれど、君の代わりに、他の犬を飼うことは出来ない。

なぜなら、それもまた、別のひとつの命であるから、代わりと思ってはいけないからだ。

ひとつの命は、とてつもなく重くて、受け止める自信がない。

君の居た場所と、違う場所が用意できないと無理かもしれない。

亡くして、悲しい思いをするのが、嫌なのかもしれない。

同じような理由で、犬を飼うことが出来ない人も、たくさんいるんじゃいかと思う。

テレビで放送されたのは、1週間の保護期間中に里親が見つからなかったら、

殺処分されいく犬たちの映像だった。

ガス室に入れられ、ふたをされ、職員はボタンを押す。

彼らの罪無き命を奪うボタン。

誰だって、そんなもの押したくはない。

でも、どうしたって押さなくてはならない。

それが行政で決められたことだから。

ガス室の扉が閉まる直前の、あの犬の顔が忘れられない。

きっと、自分の運命を悟り、なぜその扉を閉めるのかと、

なぜ生きていてはいけないのかと、問いかけるような目だった。

悲しくて、悔しい。

捨てた本人は、こんなにも悲しそうな顔をする犬を見ないのだから。

ガス室の扉が閉まるときの、あの顔を見ても引き取らないのか?

捨てた本人に、それでも殺してくれと言うのか?と問い詰めたい。

aigo.JPG

そのときの、あの犬の目が忘れられなくて、今回ブログに書くことにしました。

絵は、ハッキリ言ってヘタですが、すごく訴えていた目だった。

テレビを見なかった人へ伝えるとしたら、下手でも絵を描いてみるしかなかったので…。



唯一、このテレビの内容で救われたのは、熊本の動物愛護センターのことだった。

殺処分ゼロを目指し、努力をしていらっしゃった。

最初は、殺処分ゼロなんて、夢みたいな話だと思ったそうです。

でも、職員の皆さんは、本当に動物を救いたくて、努力をされていらっしゃいました。

持ち込んできた飼い主への説得。

時には、きついことを言ってしまい、トラブルにもなるそうですが、

どうしても、わかって欲しいから、という思いから、言葉がついきつくなってしまうそうです。

そして、動物たちのシャンプーや、毛のカットなど。

綺麗にしていると、引き取り手の方の目に止まるそうです。

そして、職員の方が、そうして触れ合うことで、その性格や個性が分かるので、

とてもよい情報を引き取り手に伝えることが出来るそうです。

早速、熊本の動物愛護センターのページを探してみました。

犬の飼い主さん募集が、すぐに引っかかりました。

コチラです。なんとも愛嬌のある、可愛い子たちばかり。

犬の性格が、ちゃんと解説されていますね。

こうした職員の方々の努力により、今では殺処分ゼロが実現されているそうです。

とてもすばらしい事ですよね。

また、千葉県柏市には、殺処分直前の犬や猫を引き取っているNPO団体があるそうです。

もちろん、里親を探すための団体です。

各地で、犬や猫の譲渡会をしたり、里親探しに積極的に活動されています。

シェルターは、殺処分される犬や猫を救うのが目的で、

身体的な理由などで、引き取り手のない犬や猫も、最期まで一緒に暮らすそうです。

こうした施設があるからといって、安易に犬や猫を飼い、

いざとなったら受け皿があると思っている人は、本当に飼わないで欲しいと思う。

それでも、無責任な人間の犠牲になる動物が後を絶たない。

きっと、罰則が出来ても、あまり状況は変わらないし、

最悪、もっとひどい事が犬や猫の身に起こってしまうかもしれない。

ドイツでは、動物に対する厳しい法律があるそうです。

ヨーロッパは、環境問題や動物愛護については、制度がよく出来ていて、進んでいるそうです。

日本は、なぜ、動物の命の期限を決め、殺処分するのでしょうか。

救いきれない動物たちを目の当たりにする、職員のみなさんのことを考えると、

毎日が憂鬱になり、精神的ダメージも大きいのではないかと考えます。

もう少し、動物たちを救うための法律があってもいいのではないかと思います。

でも、一番大切なのは、人間の動物に対する愛情です。

そして、いつか私も、ひとつの命を引き取る覚悟が出来たらいいな、と思います。

NPO法人犬と猫のためのライフボート~手を伸ばせば救えるいのちがある~


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ちゃこちゃん

全国で個人的にたくさんの方々が保護活動をされてますよね。
資金面や人員面でとても苦労されているようで頭が下がります。
私の知り合いにも引き取って飼われている方が何人かいます。
心理的に傷ついている子が多く
生活に慣れるまでとても時間がかかります。
それでも今ではお友達と遊んだり元気に暮らせるようになっています。
個人で捨てる人間もいますが悪徳ブリーダーも多い現実。
法的に何かしらの制度が出来るといいんですが・・
by ちゃこちゃん (2009-07-16 22:33) 

宗助

今晩は~
人間の勝手で生死を分けるのはいけない事ですよね。
早く殺処分と言う言葉自体もなくなるといいですね。
繁殖しすぎたから駆除、駆除しすぎて絶滅の危機で保護。
こういった事もなくなるといいのですが。
by 宗助 (2009-07-17 19:54) 

京奈

★みなさま、niceをありがとうございます。

ちゃこちゃんさん>
私も、本当に頭が下がります(><;
やはり、虐げられていた心の傷は、動物だって同じですよね。
でも、優しい新しい飼い主さんの愛情で、少しずつ心の蟠りが無くなっていくって、本当に時間のかかることかもしれませんが、幸せを感じてくれたら、きっと元気も取り戻せるということですよね(^^
悪徳ブリーダーですが……。本当に心無い人間が居て、その犠牲になる子たちがいるのが悲しいです。

宗助さん>
そうですね、殺処分なんていう言葉自体、あってはいけないものですよね。
確かに繁殖しすぎて困ることもあるのかもしれませんが、それによって絶滅寸前まで、というのも、おかしな話です。
生きていてはいけないなんて、誰が決めたのでしょう。いつか、殺処分がなくなることを切に願っております。これほど個人やNPOがいろいろしていても、行政が動かないのが腑に落ちません。
by 京奈 (2009-07-17 22:13) 

ももね

自分が犬を飼いはじめてからは特に、
そういった番組は見るのが辛くなりました。
あのコたち自分の身に何が起こるかわかっているんですよね・・。
日本も外国のように、動物を保護する制度が出来るといいのに・・。
by ももね (2009-07-17 23:15) 

京奈

ももねさん>
本当、見ててつらくなりました。そして、目を背けてはいけないな、と改めて思いました。
動物ならではの勘なんでしょうか、自分の身に起こることを察知し、訴えかけている目でした。
ももねさんのわんちゃん、可愛いですね(^^
ブログ記事の写真みましたよ(^0^

by 京奈 (2009-07-20 11:57) 

PIKA

イラストで、京奈さんの気持ち、
そしてワンちゃんの気持ちがよく伝わってきました(T_T)
ペットを飼う責任ってとっても重大なのにね。
可愛いからと安易に飼う人って案外多いのかもしれません。
かと言って、しりごみしていたら救われる命も救われないし・・・
たくさんの人がもっとこの問題をよく考えて、
不幸なペットが少しずつでも減ってくれればと思います。
by PIKA (2009-07-26 01:34) 

京奈

★PIKAさん>
ありがとうございます(T_T
そう言っていただけると、書いた甲斐があります。
本当に、悟ったような疎むような目が忘れられなくて…。
そして、ボタンを押す職員の方の気持ちを考えると、辛くなりました。
日本は、まだまだ動物保護については、発展途上だと思います。
行政にばかり頼っていても仕方がないですが、やっぱり、今のやり方が変わって欲しいと思っております。いつか、我が家も、そんな子を迎えられたらいいな、と思っております。
by 京奈 (2009-07-27 21:36) 

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