SSブログ

長く長く遊びすぎて [その他のスクエニ]

お久しぶりの更新ですww

いやー、実はADSLの会社を変更するのに、かーなり日数がかかりまして、

今の今までネット不通でございました。

これから、やっとブログめぐりをしていきたいと思いますww

ただ、ですね。

勧誘の電話にまんまと乗ってしまいましたが、実はイーアクセスのが安いと気づき、

来月いっぱいで、また会社を変えます。

というか、やっぱりプロバイダと契約のある会社の方が精神的に落ち着くし(笑)

そして、ネット不通の間に、ドラクエ進めました。

遅ればせながら、





ドラクエ9、クリアしました!





長く遊びすぎたので、ラスボスがへっぽこすぎました。

ラスボスは、その名前が登場した時から、こいつがラスボスだろうな。

って思ってたので、意外性もなんもなかったですww

昔は、必死こいて「特やくそう」を錬金しまくったんですが、

いまや、生産中止っていうか……。


エンディング(クリア後も遊べるのでエンディングと言っていいのか…)は、

今までやったゲームの中で、一番寂しさを感じました。

不思議なエンディングでした。

エンディングってうと、普通は「めでたし、めでたし」てな感じかと思うんですが、

もう……一人取り残されたあの寂しさって、なんなんでしょうか。

あまりに寂しかったので、勢いに任せて、また書いちゃいました!!

あ、小説興味ない方は、すっ飛ばして下さい(笑)

ドラクエ、まだまだ遊べそうです。




にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ


----- 星空と哀しみと誇り -----



 自分で決めたことなんだ。
 天使であることを捨て、人間になるって。
 だから、後悔なんてしていない。

 「……後悔、してないよ」
 僕が笑顔を作って見せると、サンディは悲しそうな目で僕を見つめた。
 「私たち、もうすぐお別れだね」
 「うん……ありがとう、サンディ」
 サンディとアギロの姿が霞んできた。もうすぐ人間になる僕には、見えなくなってしまう。
 「元気でね」
 「うん、サンディも元気で」
 天高く汽笛を響かせながら、サンディとアギロを乗せた天の箱舟は、空へと消えていった。
 青く輝く木の下で、僕はそれをいつまでも見送った。
 見えなくなってしまった箱舟、そして、ずっと一緒に居てくれたサンディ。
 僕の大切な故郷。
 星になった天使たち。
 でも、僕は一人、地上に残った。

 後悔はしてないけれど、すごく寂しいよ……。


 * * * * *


 「お帰りなさい!」
 セントシュタインの宿屋へ戻ると、いつもどおりの笑顔でリッカが出迎えてくれた。
 「今日は、泊まっていくよ」
 「あら、お客様で来てくれたの?」
 共に戦ってきた仲間たちと、ようやくゆっくり休むことが出来る。
 僕は、仲間たちと祝杯を交わして、ほんのひと時だけど、寂しさを紛らわす事が出来た。
 でも、彼らは女神セレシアの力によって、僕と共に神の世界で戦った記憶は失われている。人は、決して天使界、神の世界と交わることは出来ないのだから。
 楽しい宴も終わり、彼らはそれぞれの部屋へ戻って行った。僕は一人、宿屋の外へ出て、すぐ横にある石段に座り、夜空を見上げた。静まり返ったセントシュタインの街から、美しく輝く星々が見える。あの星に、僕はなれなかった。
 「どうしたの?」
 「リッカ……」
 「星?」
 リッカは、僕と同じように夜空を見上げた。
 「うん、きれいだろ?」
 「そうだね、すごくきれい」
 「僕も……星になりたかったな……」
 「え?」
 「ほら、あんなに輝いてる」
 僕が指差した方向に、リッカも視線を移した。ラフェット様が言っていたように、きっとあの輝きの強い星は、僕の師、イザヤール様なのかもしれない。
 「どうして……そんなに悲しそうなの?」
 「え?」
 リッカが突然言うので、僕は驚いてリッカに視線を向けた。
 「帰ってきた時から、なんだか元気が無かったら気になってたんだ。みんなに聞いても、分からないって言うし」
 僕は思わず、苦笑をもらした。
 「そっか……元気無いように見えた?」
 「うん」
 「そっ……か……」
 「……何かあったの?」
 リッカが心配そうに訊ねてきた。僕は苦笑を浮かべながら、あふれ出そうな涙を堪えた。
 「あ、そうそう。この前、おじいちゃんが泊まりに来てくれたの」
 そんな僕の様子を悟ってか、リッカは違う話を切り出した。
 「おじいちゃん、うちの宿屋を見て、村に帰ったらニードを徹底的に仕込むって言ってた」
 「そっか……」
 「おじいちゃんから聞いたけど、旅の途中で立ち寄って、おじいちゃんの様子を見に行ってくれたんだって?」
 「ああ……うん、お世話になったし、村の様子も気になるからね」
 僕は元々、ウォルロ村の守護天使だ。あの村は、天使じゃなくなった今でも大切な場所だ。
 「故郷に帰れたって聞いたけど、どうだった?」
 リッカに訊ねられて、僕は寂しさを抑えられなくなっていた。
 「うん……帰れたんだけど……もう僕の故郷は無くなってしまったんだ」
 「え……?」
 「僕を育ててくれた大切な人も、友達も、みんな……あの星になってしまったんだ」
 僕が星空を見上げると、リッカも同じように星空を見上げた。
 「僕を……僕だけを残して、みんな星になってしまったんだ……」
 あの日のことを、人々は「星ふぶき」と言うようになった。でも僕は、天に昇った星の数だけ、僕のことを知っている天使たちと別れることになった。そして、旅を共にしてきたサンディとも……。
 「僕も……星になりたかったよ」
 リッカの肩が震えているのに気づいて、僕は彼女に視線を移した。
 「リッカ……?」
 リッカは、両手で必死に目をこすっていた。
 「泣いてるの?」
 「だって……ただ元気ないなって思って……私、知らなかったから……そんなことがあったなんて……」
 「ごめん、こんなこと話すつもりじゃなかったんだ……」
 「もうっ……どうして謝るの?」
 「ごめ……あ、いや……その……」
 どうしよう……リッカを泣かせるつもりなんてなかったのに……。
 「そうやって、ずっと一人で寂しさを抱えてるつもりだったの?」
 「うん……そうするしかなかったから」
 「……い……だから……」
 「え?」
 「お願い……だから……星になりたかったなんて、言わないで……」
 「リッカ……」
 「私は、いつも待ってる。毎日、帰ってくるの待ってるんだよ?」
 僕に与えられた答えは、ひとつしかなかった。僕は、天使の理の無い人間になり、この世界を守りたかった。その代償は、僕にとっては大きな悲しみだったけれど、こうやって人々を守ることが出来た。今、僕の隣に居るリッカだって、守りたかった人の一人だ。だから、後悔なんてしていない。
 「ありがとう、リッカ」
 僕は、そっとリッカの手を握った。
 「もう、言わないよ」
 「本当に?」
 「うん。だって、僕には守るべき人がいる。守るべき場所がある。全てを失ったわけじゃ……ない」
 涙で潤んだリッカの瞳は、まっすぐに僕を見つめ返した。
 「でも、寂しいとか、辛いとか……そういうの、全部一人で抱え込まないでね?」
 「うん、分かったよ」
 「絶対に、帰ってきてね?」
 「うん、大丈夫」
 「セントシュタインの街の人は、みんなあなたに感謝してるんだから」
 「……ありがとう」

 そうだよ、あんたは、みぃーんなに感謝されてるんだから。
 ちょっとは自覚しなさいよ?

 「え?」
 サンディ?
 「どうしたの?」
 「あ、ううん。なんでもない。宿に戻ろう、体が冷えるよ」
 空耳、かな。
 もう、僕には見えないし、声なんて聞こえるわけないのに……。
 でも、どうしてかな。
 ずっと、近くに居るような気がしてしまうのは……。

nice!(9)  コメント(9) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 9

コメント 9

宗助

今晩は~
ドラクエ9クリアおめでとう御座います^^*
9のクリア後は寂しさが残りますよね。
小説、切ないですね><;
『星になりたい』なんて!!
涙が出ます。
by 宗助 (2009-10-30 22:50) 

ももね

クリア、お疲れさまです~!!
エンディングは、仲間はみんな星になってしまうし、
サンディに会えなくなるし。
なんか主人公だけ取り残されたって感じがしましたよね!

いつもの音楽が流れる「せんれき」にサンディがいないのが
よりいっそう・・・・^^;
でも京奈さんの小説を読ませて頂いて、人間界にはリッカや
ウォルロ村の人々が居るし(私はクリア後の方が遊んでる時間も
長くなってしまったので^^;)確かにもうひとりじゃないな~。
って気がしました^^

by ももね (2009-10-31 00:42) 

hima1101

クリアしましたか~。お疲れ様。

あぁやっぱりラスボスがへっぽこに感じましたかw
宝の地図ばっかやっていると、LVがどんどん上がってくし、
気がついたらラスボスより強くなっているんですよね。
ずいぶんヘタレなラスボスでした。

あの寂しげなEDですがあれはあれで良いですよね~。
寂しさもありつつ、また何かが新たに始まるような予感もして。

でも京奈さんの小説みたいに、
一人取り残された主人公と人間界での
その後のみんなのやり取りも欲しかったですよね。

by hima1101 (2009-10-31 02:05) 

京奈

★みなさま、niceとコメントありがとうございます。

★宗助さん
やっとクリアいたしましたー(^^*
本当に切ないエンディングでした。
あまりに寂しかったので、書いてしまいましたー。
読んで頂いてありがとうございます(^^*
いやー、元々女神を復活させるために存在した天使たちですから、
みんなと一緒に星になりたかったなんて思ったんじゃないかと…。
せつなすぎました(^^;

★ももねさん
そうなんですよ、もうー。ひとり取り残されるって、どんだけ切ないか!
そのあと「せんれき」開いて、サンディ居なくて寂しすぎて、
もう「せんれき」開けない!って思ったくらいでした(笑)
小説、読んで頂いてありがとうございます(><;
天使界の天使としては取り残されていまったけれど
人間としては、必要してくれる人たちが居るんだよ。
ということを書いて、自分なりに心の整理をつけました(笑)
ウォルロ村も、たまに行ってみるとおもしろいですし(^^

★hima1101さん
はい、ラスボスは、かなりのへっぽこでした(←レベル上げすぎです)
最初はお手並み拝見で、なんの特殊効果もなしにやってましたが、
よし、そろそろ……とスクルトして、マジックバリアして、バイキルトして、
さあ、これから行くぜ!ってときに奴は負けましたよ(笑)
エンディングは寂しかったのですが、
こういう終わり方も、またありだとは思います、確かに。
そして小説読んで頂いてありがとうございます(^^;
エンディング後の主人公の寂しさを誰かが慰めて欲しくて、
勢いあまって書いちゃいました(^^;

by 京奈 (2009-10-31 22:16) 

りる

クリアおめでとうございます!(^‐^)
そうそう、あのせんれき画面が寂しかったですよね(涙)
でも、クリアした後もまだまだ遊べるのがDQ9。
まだまだ楽しめます♪

by りる (2009-11-02 00:39) 

じお

あぁ~切ないですよね…。あのエンディング…。
主人公が人間になるって時、サンディ~だけが泣いてくれたのを思い出しました。
最初は正直ちょっと…^^;って思ってましたけど、サンディ~がいなくなっちゃってしばらく寂しくて。
DQ9は、まだまだこれからですよ~^^v
by じお (2009-11-02 20:10) 

京奈

★りるさん
やっとクリアしましたー(^^;
クリアするとゲームが終わっちゃう寂しさが嫌でクリアできないゲーム続出ですが、ドラクエ9はクリア後も主人公の冒険人生が楽しめていいですよね(^^*
せんれき画面は、どうしようもなく寂しいです。

★じおさん
ああ、そういえば、サンディだけが泣いてくれまいたね(´д`。
人間になることを決めた時だって、サンディが
「あんたはよくやったじゃん、そこまでしてあげることなんかないよ!」
みたいなことも言ってたような(←既にウロ)
サンディが居なくなってから、今までサンディが居なかったら寂しい旅だったんだなーなんて思っちゃいましたww
by 京奈 (2009-11-03 00:09) 

ちゃこちゃん

クリアおめでとうございます!
やっぱりラスボスがアレになってしまったんですね(笑
エンディングは寂しかったです。
でもサンディ!また会えますよ~゜+.゜(♥´ω`♥)゜.+゜
by ちゃこちゃん (2009-11-08 01:00) 

京奈

★ちゃこちゃんさん
クリアしましたーー!!いや、もう本当に、
お手並み拝見⇒補助魔法⇒よっしゃ行くか!⇒あれ、倒しちゃったよ。
ってな感じでして(^^;
あの画面にサンディがいないのが寂しすぎるので、
探しに行って来ます!!
by 京奈 (2009-11-08 22:58) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。